220926

雨の上がったぬかるみの芝
夜中の星空 全てを右手に包み込むような、鼓動 

ひとつに 抱きしめ 雑音から逃げるようにと

わたしはただひとり、煙を、優しく吐き出す
闇の中の冬 きみの匂いを思い出し、よせる

 

わすれられた花束
やまない雨を、どこかに
丸ごと愛すること
どこかに置いてきたラッキーストライク
嘘をついた
遊び心の頬になみだが落ちる

 

抱きしめるパスワード
思い出せないあの季節を
わたしはそっと吐きだしている

どうか、きみがあの季節を忘れますように
どうか、わたしが閉じ込められませんように