誰か一人のひとりにはなれない
小さな嘘の積み重ねで自分の首ばかり絞めている
ダメだと思うことばかり口にして
ダメだと思うことにばかりキスをするから
ただそれだけの過ちの繰り返し、貯金残高2万円
何かを失うたびに何かを手に入れないとおかしくなりそう
ほしいものは全部手に入ってた
ずっと後ろで泣いている声に
ナイフを向けられても知らんぷり
気がついたらひとり血まみれの
気 だった
違うと言ってほしかった
少しの欠片だけほしかった
手のひらから零れ落ちていくものを眺めているだけだった
ただ
どこか
何も本当ではないのです