2022-01-01から1年間の記事一覧

22/12/21

君と出会ってからもう一年が経った 仕事終わりに電車に乗って会いに行く 君がわたしのために作ったご飯を食べる 二人でタバコ吸って二人と二匹で寝た 朝は君を見送って、30分経ったらわたしも出勤した 君が風邪をひいて寝込んだ 朝イチでドラッグストアに走…

22/10/23

嫌よ嫌よも好きのうち愛している これから何度もこの季節に苦しめられては きみのことだけが気がかりだ代わりなんてない。代わりなんてないよ いないよ雨が冷たいんだ ぼくは傘なんてささずに 駅を出て右に曲がるんだ何度も同じ夢を見る雨が冷たいんだ ぼく…

20221021

十三度 きみと過ごしていたあの頃のニットいちまいでタバコを吸いに外に出るんだ ご飯を食べた後に「しおりちゃん、」と差し出される三錠の薬を倍以上飲んでしまった こんなに寒くなるときみとはじめて会ったコンビニ前を思い出すんだ ぼくはきみの天使であ…

220926

雨の上がったぬかるみの芝夜中の星空 全てを右手に包み込むような、鼓動 ひとつに 抱きしめ 雑音から逃げるようにと わたしはただひとり、煙を、優しく吐き出す闇の中の冬 きみの匂いを思い出し、よせる わすれられた花束やまない雨を、どこかに丸ごと愛する…

220923

ぬるい汗に怯えてブラウザバック 手がまだふるえている これをきみへの最後のラブレターにするから、見ていてぼくたちにはまだ早い青い、冬 たしかにぼくたちは愛し合っていた 誰にも触れられるものかと、もがいていたわたしの顎にぐいぐいとささるピアスの…

220825

わたしも平気で嘘を吐くし、きみも平気で嘘を吐くけど、それでいい 楽に、楽に、ひとつだけに愛し合っていたい 勘違いしながら騙されながら生きていきたい そのままわたしも勘違いさせて騙しているんだろうと思う かぜが 風が冷たい おねがいおいていかない…

220701

生ぬるいものが通り過ぎていった 振り返ると黒い影だけがわたしを見ていた 髪、伸びたねって頭を撫でられてキスを落とされる時間だけがあたまのなかでずっとループ ねえ、早く死ねたらどれだけ楽かな 鍵と椅子がずっとないから わたし ずっと立ってるだけ ひ…

220530

わたしの世界がぐらっと揺れたとき、 真っ先に吹く風が君のようだと思う わたしの脈拍が100をこえるとき、 真っ先に効く薬が君だけだと思う

220528

口の中をぎゅっと噛んで、血が滲むの、 もうすぐ日が暮れる 「赤色と橙色どっちが好きなんだっけ?」 見たくても見れない 覗きたくても覗けない 全部がなくなっちゃう ねえ、いま何考えてるの 奥の歯だけが痛むの そんなこと知りたくなかったの あの季節のあ…

220504

頭痛い 何も見ないようにしないと壊れる 気にしない 僕たちが壊れないために 知らないようにしてね、知らないようにしてね。何度抱きしめても染みがとれないし 寝起きの腹痛とか シーツにこびりついてる血だとかを 後から悔やむ味に覚える最近片耳がうまく聞…

220426

春の風なんて20%を注ぐ 君がしらないうちに なんの味かも忘れちゃったのに隠れている 椅子がずっと見つからなくて、見つからない ずっと立っている 立ち止まっている どこにも空きがなくて どんどん内側に食い込んできて 痛くて、痛くて、ずっと気づけな…

220218

ここにはないとわかっているものを10秒見つめてカーソルを合わせるけど重ならない三年ほど働いた職場を退職 一ヶ月休みをもらっていたけど戻れませんでした~何言われたら傷つく?と問われて 傷ついたりしないよ、悲しむか怒るだけと答えたけれど 傷ついて…

22/02/11

誰か一人のひとりにはなれない 小さな嘘の積み重ねで自分の首ばかり絞めているダメだと思うことばかり口にして ダメだと思うことにばかりキスをするからただそれだけの過ちの繰り返し、貯金残高2万円何かを失うたびに何かを手に入れないとおかしくなりそう …