22/12/21

君と出会ってからもう一年が経った

仕事終わりに電車に乗って会いに行く

君がわたしのために作ったご飯を食べる

二人でタバコ吸って二人と二匹で寝た

朝は君を見送って、30分経ったらわたしも出勤した

 

君が風邪をひいて寝込んだ

朝イチでドラッグストアに走った

雪が積もっていた あの雑草もあった

ゼリーを口に運んだ 熱さまシートを貼った

猫にごはんをあげた 暖かい君を抱きしめて寝た

 

わたしの大事な12月24日は隣で静かに過ごしてくれた

 

B級映画を観たあとに「あのね、」と告白された

かなしくてかなしくて、泣いた

君の長いまつ毛も涙で束になっていた

 

そればっかり そればっかり

君と歩いた道を歩くとき、

雪の踏み心地が違った気がして、

君に似たひとを見ると目が追いかける

 

枯れてしまった花束は捨てるしかなくて、

わたしじゃないひとに捨ててもらった

 

わたしのすきな色が青色になった

わたしのすきな季節が冬になった

 

君の入れたタトゥーがわたしの大切なものになった

 

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