君と出会ってからもう一年が経った
仕事終わりに電車に乗って会いに行く
君がわたしのために作ったご飯を食べる
二人でタバコ吸って二人と二匹で寝た
朝は君を見送って、30分経ったらわたしも出勤した
君が風邪をひいて寝込んだ
朝イチでドラッグストアに走った
雪が積もっていた あの雑草もあった
ゼリーを口に運んだ 熱さまシートを貼った
猫にごはんをあげた 暖かい君を抱きしめて寝た
わたしの大事な12月24日は隣で静かに過ごしてくれた
B級映画を観たあとに「あのね、」と告白された
かなしくてかなしくて、泣いた
君の長いまつ毛も涙で束になっていた
そればっかり そればっかり
君と歩いた道を歩くとき、
雪の踏み心地が違った気がして、
君に似たひとを見ると目が追いかける
枯れてしまった花束は捨てるしかなくて、
わたしじゃないひとに捨ててもらった
わたしのすきな色が青色になった
わたしのすきな季節が冬になった
君の入れたタトゥーがわたしの大切なものになった