嫌よ嫌よも好きのうち
愛している
これから何度もこの季節に苦しめられては
きみのことだけが気がかりだ
代わりなんてない。代わりなんてないよ
いないよ
雨が冷たいんだ
ぼくは傘なんてささずに
駅を出て右に曲がるんだ
何度も同じ夢を見る
雨が冷たいんだ
ぼくは傘なんてささずに
駅を出て右に曲がるんだ
ぼくに気がついたきみは
ヘッドホンをおろす
今日も寒いねとふたり、きみのマンションに急ぐ
十階までの冷たいエレベーター
今日もお疲れさまでしたあときみが言う
嫌な音のなる重い玄関ドア
んにーと鳴くねこ 物陰に逃げるねこ
アウター脱いだらいつものハグ
きみの匂いを夢に見る