21/04/21

傷つけられてばかりだと思う。傷つけられてばかりだと思いながら生きてきた。でもそれは自分が言葉や気温の変化に敏感なだけで傷つけられているのではなく勝手に傷付いているんだろうと思う。嫌なことを言ってくるやつは全員スッキリしたような顔して扉をしめるから

 

退勤。今日もかなり嫌な一日であった。遅いし元気ないしお金ないけどコンビニのご飯が食べたかった。どうしても。コンビニはお気に入りのあそこのセブンイレブンにしか寄らないと決めているので、駅から歩いて20分程かかる上、真っ暗なデカい公園を通らないといけないというめちゃくちゃ怖い道を一人で歩かなければならない。

いつもいる店員はいらっしゃいませ〜と言いつつ会釈をしてくれる。温めないことも、袋をつけることも、パスタに付けるのはフォークではなく箸なことも、タバコの番号も、支払い方法も把握してくれている。最近はお疲れ様です。と声をかけられるようになった。だからといって特に会話もせず、乙女ゲームで例えるとすると緑がオレンジみたいになった、そんな感じだなあと思う、それだけだった。

今日はかなり落ち込んだ。人に久しぶりに傷つけられた。連日。続くもの。傷つけてくる人の前ではじめて泣いた。私のせいみたいじゃん、やめてよ!と大声を出されて母親かと思う。怖くて過呼吸を起こした。ごめんなさいと大きめの声で叫び、バックルームの端っこにうずくまって自分を殴った。ひどいことを言ってきた人は謝らずにスッキリした顔して帰っていった。明日顔見たら殴っちゃうかもしれない。本当に嫌だった。

要約してこのような一日だったので、コンビニでビールを手に取りカゴに投げ入れた瞬間に虚しくなって死にたくなった。禁煙していたけどタバコを買って帰ろうと思った。一年前まで吸ってたハイライトメンソールの味が口の中に広がるのを感じる。ハイライトメンソールにしよう。レジにカゴを預けるといつものお兄さんが「お疲れ様です!お預かりします。」たまらなくなって泣いてしまった。焦ったような顔でいつもより早いタイミングで「タバコ、いつもの、買われますか?」と話しかけられる。「あ、今日、すみません、あの、〜61番ください」会計が終わったとき、お兄さんに お気をつけて、おやすみなさい! と言われて帰り道で泣いた。

 

帰宅してドアを開ける前に玄関前に倒れ込んでしまった。疲れた。本当に疲れた。手が震える。死にそうな状態でタバコに火をつけた。本当においしかった。この煙だけが自分を包んで、どうにかなってくれと思った。たまらなくなってビールをあけて一気に飲んだ。ハイライトメンソールはもっとおいしくなってしまった。今日こそ死のうと思った。

部屋に入って猫に餌をやる。みんなをなで、電子レンジにコンビニで買ったご飯をぶち込む。洗い物が溜まっていたけど今のわたしにできることではないので無視した。洗濯機も無視した。ただ無心でビールを飲んでご飯を食べた。味が全くしない。ご飯を食べたくてご飯を食べているわけではなく、カロリーを取りたかったので問題はない。もう何もできなくてずっと壁が喋るのを聞いていた。気づいたら日付が回っていて慌ててお風呂を温める。化粧を雑に落としてお風呂に入る。色々思い出したり考えて涙が溢れる。

六月くらいに今の仕事を辞めるタイミングが来るので辞めようと思う。もうどうにだってなれと思う。生きることに必死になることに疲れた。本当に疲れた。最近は死にたいことについてのみの思考。早く死にたい。

死ぬまでに結婚してみたかった。人に愛されてみたかった。必要だと言ってもらいたかった。死なないでと言われたかった。

もう無理なのかもしれない。でも明日を生きるためにはお酒を飲んだりリストカットをしたり自分を殴ったりしないといけない。手を洗って、爪を切って、頬を叩いて、歯磨きをして、頭を殴ったりしないといけない。ずっとそうやって生きてきたのに。もう生きかたがわからなくなった。お米の炊き方もわからなくなってしまいそう。今日はもう眠って、適当に働いて、終わったらすきな人に抱きしめてもらって、キスしてもらって、歯を舐めさせてもらって、わたしが眠るまで頭をなでてもらって、一緒に死んでもいいよと言ってもらいたい。