220528

口の中をぎゅっと噛んで、血が滲むの、

もうすぐ日が暮れる

 

「赤色と橙色どっちが好きなんだっけ?」

見たくても見れない

覗きたくても覗けない

全部がなくなっちゃう

 

ねえ、いま何考えてるの

奥の歯だけが痛むの

そんなこと知りたくなかったの

 

あの季節のあの味が忘れられなくて

二十回分の季節

 

ひとつのあかりに照らされる

気持ちよくて苦しくて恥ずかしいきみだけがすき

 

どうにかなってしまいたいの

 

ねえ

わたしの中の、汚くて、捨てようにも

捨てられないものばっかり愛してほしい

 

音がする体温に

ずっと触れていたい

 

220504

頭痛い
何も見ないようにしないと壊れる
気にしない
僕たちが壊れないために
知らないようにしてね、知らないようにしてね。

何度抱きしめても染みがとれないし
寝起きの腹痛とか
シーツにこびりついてる血だとかを
後から悔やむ味に覚える

最近片耳がうまく聞こえないときがあるって、
それストレスだよ、ごめんねって、
言われて、
わたし本当はその時、

220426

春の風なんて

20%を注ぐ
君がしらないうちに
なんの味かも忘れちゃったのに

隠れている
椅子がずっと見つからなくて、見つからない
ずっと立っている 立ち止まっている
どこにも空きがなくて どんどん内側に食い込んできて
痛くて、痛くて、ずっと気づけなくて、動けない

きっと8年前のあの地獄から
一生抜け出すことだけができなくて
見ず知らずの人間からの死ねだとかの言葉で
ひどく心臓を傷める
誰かの代わりになんてなれなくて

後味の悪いあのかんじより
じめっとしているあのひとがいい
地面を見続けてるだけだよ

だと思うけど...

220218

ここにはないとわかっているものを10秒見つめてカーソルを合わせるけど重ならない

三年ほど働いた職場を退職
一ヶ月休みをもらっていたけど戻れませんでした~

何言われたら傷つく?と問われて
傷ついたりしないよ、悲しむか怒るだけと答えたけれど
傷ついてばかりだと思う
すぐに傷ついて被害者みたいな顔をしてしまう
汚すのも捨てるのも

何も言えずに逃げるばかりに
人の脳みそと生活を許せないとき、
適当に好きだとか会いたいだとかをいうんです

22/02/11

誰か一人のひとりにはなれない
小さな嘘の積み重ねで自分の首ばかり絞めている

ダメだと思うことばかり口にして
ダメだと思うことにばかりキスをするから

ただそれだけの過ちの繰り返し、貯金残高2万円

何かを失うたびに何かを手に入れないとおかしくなりそう
ほしいものは全部手に入ってた

ずっと後ろで泣いている声に
ナイフを向けられても知らんぷり
気がついたらひとり血まみれの
気 だった

違うと言ってほしかった
少しの欠片だけほしかった
手のひらから零れ落ちていくものを眺めているだけだった

ただ

どこか

何も本当ではないのです

21/10/28

苦しくて悲しくて狭くて暗い

木枯らしが誰かの憂鬱を間違えて飲み込んでしまったようだ

郵便受けから溢れるものをみて思うこと

ぎゅっとしてじめじめしている。わたしの足を離してくれない

終わった日記のあのページに

全然苦しくない そういう顔が得意なだけ