24/01/26

わたし、最近すきなひとがいる

わたし、怒られたり詰められたりしてなくても、相手の意識が完全にわたしに向いているときにうまく喋れない。泣かないけど、黙るか、吃るかして、頭パチパチして、さくらももこのアニメーションみたいなのがずうっと流れてる。どうやったらこの気持ち伝えられるんだろう?どうやったら言いたいことが伝わるんだろう?ってなる。その度に「あ、っそう」と「もういいわ」と「黙ってんじゃねえよ」しか、言われたことない。それか、ぶたれたり、蹴られたり、モノ投げられたり、おい!とか叫ばれたり、しか、されたことない。

 

いまわたしがすきなひとは、ひとより神経質で、ひとより愛に満ちているひと。

いまわたしがすきなひとは、わたしに傷つけられていても、感情がヒートアップしていても、わたしが「ちょっとだけ待ってください」って言うと、「ゆっくりでいいから教えて」って言ってくれて、「やっぱりなんでもないです」って言うと、「なんでも良くないよ。聞かせて」って言ってくれるひと。黙ったり、楽器触ったりしながら、わたしが口を開くのを待ってくれて、とっ散らかるわたしの言葉をひとつずつ拾って、「こういうこと?」ってわたしに確認とって、理解してくれようとするひと。

 

もう覚えていないくらいのいつかに、わたしが殺したわたしは、当たり前のようにもう死んでいるんだよ。

でもね、崖から、学校から、職場から飛び降りたわたしはしぶとく生きてる。かわいいかも。

 

わたし、こんな肉体はもう愛せないんだ。虐待で変に曲がった骨、飛び降りたときの後遺症。ヒステリックを起こされたときのアザ。実家ストレスのアトピー。皮膚の移植をしたのに追い打ちをかけるリストカット。酒と薬でビタビタな体内。生まれてから今までいじられ続けるこの顔。この気持ち悪い声、言うこと聞かない髪の毛、何も見てこなかった眼球も塞ぎ続けていた耳あの日のあの人からの一生治らない低温火傷癒えることのない脳みそ

 

でもやっぱりわたしはわたしが大好き

自分に自信があるんだろう、と、何度も言われ続ける二十三年、何にもわかってないのに話しかけないで、わかった顔して分かったようなこと言わないで わたしはわたしのこと愛してくれる人なんか一人もいなかった、わたしは愛を知らないからわたしから愛を与えることなんかできない、逃げたことしかない、やりたいことばっかりなのにひとつもやれたことがない、わたしはまだバンドやりたい、まだギター弾きたい、まだ歌いたい、まだ絵を描き続けたい、まだモノに声で命を吹き込みたい、でもわたしはわたしが嫌いだから、自信がないから、どれだけ人に優しくされても満タンのコップから全部が溢れている、わたしはわたしはわたしは、ごめんなさいと言うことしかできない、でもわたしはそんなわたしのこと、愛さないといけない

愛してほしいなんか一回も思ったことない。わたしは何も愛せない気がしてしまう。愛されたことがない。見たことないものはつくれない。自分の目で見たものしか信じないってスナフキンも言ってた。それがわたしの地獄のはじまり。わたしはずっと死にたい。母子手帳に「産まれてしまった、悪魔の子」とかかれた2000年9月22日からわたしはずっと死にたい。わたしはずっと死にたい。わたしはずっと満たされない。わたしはずっと、生まれてきたくなかったと思い続けている。わたしはずっと死にたい。でも、わたしは、わたしが、だいすき。友達も、恋人も、だいすき。